保護者の方へ

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いま教育の現場では…
やりたいことを見つけられない子どもたち

「将来何になりたい?」と聞かれても、「何がしたいかわからない」「夢や目標が見つからない」という子どもたちが激増しています。

その原因は、いったいどこにあるのでしょうか。
そしていま、そんな子どもたちに必要な教育とは、いったいどんなものなのでしょうか。

子どもたちの問いに大人も答えられない時代。

いま教育の現場で問題になっているのが、「夢や目標を持てない子どもたちへの指導」です。昔なら、子どもたちの「これがやりたい」という想いを教師が受けとめ、将来へと導いていくというのが、教育のあり方でした。しかし、現在は肝心の夢を描くことが、子どもたちにできないのです。

要因の一つに、就職難の背景にもなっている、社会の不安定さが考えられます。繰り返し報道される暗いニュース、時代が持つ「負のメッセージ」が、子どもたちが本来持っている夢を描く力を弱らせ、鈍らせてしまうのです。さらに、そうした時代背景のなかで生まれた多様な価値観が、将来の選択肢をさらに複雑にします。

いまや学校を出て、「とりあえずフリーター」を選ぶのは、当たり前のようになっています。そして「なぜ、フリーターではいけないのか」という子どもたちの問いに、大人たちも明確な答えを出せないでいるのです。

必要なのは自分の道を選び取る力を育てること。

しかし、フリーターが是か非かといった話は、あくまで表面的な問題にすぎません。
重要なのは「フリーターになることで、自分は何を経験したいのか」と、子どもたちに考えさせることにあるのではないでしょうか。何をしているときが楽しいのか。生き生きとした気持ちになれるのか。充実感を味わうのか。そんな毎日を実現するためには、フリーターという選択がいいのか。それとも、もっと別の道が適しているのか…。

自分自身を知り、社会の現状を知り、自分に合った道を判断する力。自分が進むべき道を、自分で選び取る力。それこそが、生涯にわたって必要である、生きていく土台となる能力です。

いま私たち大人は、自らの人生を見つめ直し、「自分らしく生きること」について、子どもたちと真剣に語り合う必要があるのです

社会の「いま」に触れるために

マナー指導

あいさつ、時間や約束を守ること、整理整頓などの4S、相手を不快にさせない言葉づかいなど、社会に出る前にぜひ身につけておきたいマナーを、繰り返し教えていきます。
マナーを守ることの気持ちよさを実感すると、それは自然な習慣となっていきます。

環境保全活動

生活における4S(整理・整頓・清潔・清掃)という考え方を、地域社会や国際社会にまで発展させ、生徒とともに環境保全への取り組みを推進しています。

教師たちのスキルアップのために

公開授業

教師同士でお互いの取り組みを学びあうため、各教師の授業を毎学期、何回も見学し、率直な意見を交換しています。教師全体のレベルの向上に役立つほか、教育方針を再確認する機会にもなり、熱い議論が繰り広げられています。

研修会

一流の講師を招いての講演や、授業の仕方や教材の作成方法の発表など、研修会を何度も実施しています。授業の腕を磨き、生徒の心に迫る指導の方法を研究し、教師自身が自らを高めて、自信を持って生徒と向きあえる努力を続けています。

本校の教師が共有する思い
どう生きていけば「しあわせ」になれるのか

「自分らしく生きること」。
それは「どう生きていけば自分はしあわせになれるのか」を、考えることにほかなりません。
私たちは、これを教育の根本理念に掲げ、教師全員でその想いを共有しています。
人間が生きていく動機は「しあわせ」を感じるためにあるのです。
生徒たちが「しあわせ」につながる道を見つけたとき、それまで眠っていた能力をも開花させていきます。

教育に対する基本方針1

リベラルアーツを実践する高校として。

「リベラルアーツ」とは、一つの専門に特化した教育を実践するのではなく、哲学、文学、数学、理学、芸術といった全分野にわたって、バランスの取れた知識人を育てる学問をいいます。この考えの起源は、ギリシャ・ローマの体系化されたアカデミズムにまでさかのぼることができます。「人間が調和的に発達するためには、狭く専門的であるよりも、幅広くバランスの取れた知性や理性が必要である」というリベラルアーツの理念は、「全人教育」として欧米の名門私立大学などに受け継がれています。

私たちは、この理念をベースに高校教育の理想を追求し、生徒一人ひとりの自分らしさを引き出し、豊かな人間に育てる教育をめざしています。
教育に対する基本方針2

さまざまな体験ができる機会を提供する。

では、なぜいま「リベラルアーツ」なのでしょうか。複雑化する社会では、さまざまな問題が絡み合い、解決の糸口を見つけることが容易ではありません。そうした状況に直面したとき、いろいろな角度からものごとを見ると同時に、本質を見抜く訓練ができていれば、落ち着いて対処できます。それは「自分の道を選び取る力」につながる能力です。本校では、こうした力を養うために、できるだけ多種多様な体験ができる場とチャンスを、生徒に提供する取り組みを行っています。

教師たちの取り組み姿勢 1

豊かな考え方ができる教師であること。

「寺子屋方式こそ、現代の理想の教育である」と、教育の世界ではよく言われます。ただ、寺子屋方式と言っても、単に「読み・書き・そろばん」を教えればいいわけではなく、そこには豊かな生き方や考え方のできる優れた指導者の存在が不可欠です。教材を通して生徒に伝わるものは指導者の人間性であり、それを伝えてこそ「生きた教育」と言えるのです。
教師たちの取り組み姿勢 2

教師自身の成長を見せることで生徒の可能性を引き出す。

それでは、教師に求められる資質とは、どういったものでしょうか。本校の教師には、生徒に「しあわせな生き方」とは何かを考えさせると同時に、自分自身も人生と向き合い、自分が選んだ教職に対して真剣に取り組み、日々成長することが求められています。

人間としての誠実さと、本気でものごとに向かう真摯な姿勢は、生徒の心を動かし、生きる喜びというメッセージを伝え、生徒一人ひとりの心に眠るさまざまな可能性を引き出していくのです。本校は、「生徒とともに教師も成長していく学校」なのです。
教師たちの取り組み姿勢 3

時代は女性の知恵と力を求めている。

男女共学の教育を実践する高校が多いなか、本校は女子校であることにこだわります。
「優しさ、子ども、環境、福祉、平和」など、いま世の中で必要とされているものは、いずれも社会における女性的な側面であり、21世紀は女性が時代を作り、歴史を築いていくといっても過言ではありません。このため、時代をリードする素敵な女性を育てることが大切だと考えるからです。

本校では、女性らしい豊かな感性はもちろんのこと、教育の不易な部分とも言うべき哲学・倫理・論理といったものをも身につけ、21世紀を生きるにふさわしい輝く女性を育てる教育に力を注いでいます。
教師たちの取り組み姿勢 4

自己実現のための「学習」・「課外活動」・「社会性」

さらに、「しあわせに生きるために」という観点から女子教育をとらえたとき、「学習」・「課外活動」・「社会性」の3つを、生徒の夢や希望を開花させる「自己実現のための教育の柱」にすべきだと私たちは考えます。
「学習」に打ち込むことで生きる力を養い、知的で豊かな人間性を育みます。また、「課外活動」における学校行事では、人間関係の大切さを学ぶとともに、部活動では、たくましい精神力を養います。さらに、「社会性」を養うために、社会生活におけるルールや礼儀を体得して人間としての品格を備えるとともに、地球環境についての正しい認識を持ち、環境保全活動を実践します。

女性をとりまく社会環境は、まだ完全に整備されたとは言いがたいのが現状です。
こうした社会で、女性が自分らしく、自立した一人の人間として生きていくためにも、3つの「自己実現のための教育の柱」は非常に大切になってくるのです。